エジプト留学奮闘記

エジプト留学の復習ノート兼日記帳

【またかよ】ラマダーンの断食について(中間発表)

えー、月が綺麗です。

別にどこぞの夏目漱石を真似て告白しているのではなくてただ満月ですよと。

満月ということは…

ラマダーン月が半分終わったってことですね。イスラーム暦は太陰暦なのです。ラマダーン初日に見ていた細い三日月がまん丸になる(まで断食を続けたという)のは少し感慨深いものが…。

 

私の留学生活において、宗教色が一段と強くなると言われるこの月は、イスラーム文化を学びかつ体感する好機だと考えていました。郷に入ってはの理どおり、体を張って学んでいるラマダーンについて今日は中間発表をば。思ったこと体験したこと、まとめて書いてみます。

 

 

書くのは…

ラマダーンは健康にいい!?

ラマダーンは楽しいお祭りって本当?

ラマダーンの問題点、所感

について。

 

 

早速始めましょう!

ラマダーンは健康にいい!?

結論:良くない(笑)

 

いやね、いろいろと考えたんですよ。「私断食してます!」って言ったらみんながみんな異口同音に「健康にいいんだよ」って言ってくれるから。そこから断食についていろいろと記事を読んだりしたんですけど、記事は、

 

まず全体的に胡散臭い(笑)。

 

だけど全ての記事に共通する利点ってのががあって、体から悪いものを出すって内容だったんですね。これはもしかして…と思ってたところに…今日断食と健康についての簡単な講演会みたいなのがあったので行ってみました!!(日本語の通訳がいました!)

 

栄養学の先生らしくて、曰く肝臓とかに長い間貯蓄している栄養(エネルギー)を断食中に使って夜に補給するのがいいと(なるほど)。

で、その作業に必要なのは

 

水!!

 

…いや飲めへんやん笑

 

水が無いからその作業がうまくいかないとすれば、残るのは

軽い脱水症状

慢性的な寝不足

栄養不足及び空腹による集中力散漫

かな。

 

じゃあどうして健康にいいってみんなが言うかというと、多分日本でいう寒中水泳みたいなもんかなと(笑)。

つまり、極寒の海に入るとか百害あって一利なしなはずなんだけど、まぁ昔の人がやってたんだからなんかいいことあるかもしれないし精神論的に良さそうだし。みたいな?

 

ま、でも中間発表だから1ヶ月断食した後でもしかしたら意見変わってるかもね!今んとこ決定的に体壊したりはしてないし笑

乞うご期待!

 

 

ラマダーンは楽しいお祭りって本当?

結論:半分正解

 

どういうことかと言いますと。

家族で楽しむものなんですね。日没の時間になると実家に行って家族で食事をとって歓談してラマダーン限定のテレビドラマを見て。

今度は親戚の家に行って(以下同文)。

 

ラマダーンが好き、楽しいってエジプト人にもたくさん会いました。

 

ただもちろん私の家族はエジプトにはいません。日本人なので。アパートにもテレビはない。

だから家族とか一緒に断食する人がいるなら、っていう条件付きで楽しいお祭りなのかなと。

 

ただし1ヶ月ずっと家族と過ごすのも飽きますね。1週間経ったあたりから友人同士で夜の街に繰り出して食事をしたりパーティー開いたりします。そこに混ざれたら楽しい!

私も船上パーティーに混ぜてもらったり昨日は日本語勉強してるエジプト人と韓国料理レストランに行ったり(?)。

 

楽しむ秘訣は一緒にご飯食べてくれる人ってことでしょうか。

う"ー語学力とコミュニケーション能力…

コミ障を発揮しがちな私ですがもっともっと首突っ込んで行きたいと思います!

 

 

ラマダーンの問題点、所感

(こっから少し真面目)

 

まず初めにラマダーンの嫌いな所とそっから拡張してエジプト人への悪口を(笑)。人間性がバレますね笑。読み飛ばしていただいてもOKですので。

 

嫌いだったのは多くの人が断食の目的として言う「貧しい人の気持ちを理解するため」。道徳的には正しいと思うし聞いてて「なるほど」ってなるけど、

まず1つ目。みんなで貧しくなってどうするの?みんなで幸せになれないの?と思いました。

私は貧しさを憎む気持ちは成功への最大のモチベーションの一つだと思うので、貧しくても問題(ないことはないんだろうけど)なく生きていけて、乞食が道端で堂々と生きていける社会が、今後発展していくとは思えない。それともここは共産主義国なのか。

で2つ目。貧しい人のためって言うけど、貧しい人はそれで喜ぶの?

神の言葉の通りに生きてきたからかこの民族は疑う能力が低いように思います。

相手は本当に喜んでるのか。一緒に空腹感じるよりも水が欲しいんじゃないのか。断食に関しても他にもなんでも。分かんなくても考えないと、いつまでも「世界三大うざい国」のままだよ。

(悪口終わり!)

 

ここからはただの真面目な話。

ラマダーンを通じて感じたのは、

 

イスラーム教徒とそれ以外の人が共存するには多大な妥協が必要だって言うこと。

 

Twitter で流れてきたこの記事↓がまさにいい例だと思いました。

http://bit.ly/2x1h8iA

ドイツでイスラーム教徒の学生の親がラマダーン中に試験をしないでくれと言った話。(今年のラマダーンはどの国でも中間テストの季節です。)

 

実際に断食すると気持ちはものすごくよく分かります。空腹だと本当に何も出来ない。私も宿題捗りませんでした笑。

上の問題、学生が断食するのを妥協するか、親が子供の成績を妥協するか、学校側が妥協するか…

 

妥協の例は他にも多く見てきました。

試験のために水だけ飲む大学生の話

就業時間を朝夕ともに短くするエジプトの日本企業の話

必要以上の妥協をしまくる私(笑)

 

で、こっから意外な結論なんですけど…

イスラーム教徒の人と関わる機会があったとき、日本人の皆さんにどうかいろいろ妥協して欲しいです。(なに!?)

 

短絡的な考えですが、明確に宗教を考えない日本人ならできる!(笑)イスラーム教徒の中には死んだ後天国に行くことを目的に生きてる人もいるんです(多分たくさん)。

これが日本人がエジプトという国と付き合う方法かなと。っていう結論。

 

 

これがこの半月の間考えた内容です。

もう半月でさらにラマダーンを学び尽くす所存です。頑張るぞ。

 

あとそろそろラマダーンの話飽きた笑

アラビア語とかモスク巡りとかエジプト料理とか書かなきゃな。

 

長々と読んで頂いてありがとうございますでした。

なんで断食するんですか?(って聞いてみた)

料理が苦手なので朝昼の食事を考える手間が省けて意外と断食に助けられてます。たかしです。断食続いてます。

 

前回の続きっちゃあ続きのお話。エジプト人達は断食中何を考えてるんだろう??ってお話を書こうかなと

 

そもそも

 

 

イスラーム教徒って断食したり1日5回もお祈りしたり豚食べなかったり、何考えてるか分かんないなぁ、理解不能だなぁって思ったりしません?

実際に接すると建前通り寛容な宗教だと思う反面、やっぱり世界の一部には過激な思想を持つ人もいるし…

 

私は彼ら何考えてるか分かんないなぁって思っちゃうんですけど、もちろん同じ人間なんだから考えも理解できるはず…!ってか理解するために留学してるので…

 

聞いてみました。

 

〜調査方法〜

facebook でリクエストを送ってきた見も知らぬエジプト人に片っ端から聞いてみる(笑笑)

 

〜質問内容〜

どうして断食するの?

何考えながら断食してるの?

断食は好きですか?etc...

 

〜結果〜

1人目

(めっちゃ書いてくれて嬉しかったのでせっかくなんで全訳します。下で要約します。)

…断食にはそれをする理由が沢山あります。でも最も大切な理由は、断食は、裕福な人が貧しい人の気持ちを感じ優しく接するという点で、イスラームにおいて重要だからです。つまり私たちはファジュルからマグリブまでの飲食をしていない時、空腹と喉の渇きを感じます。これによって私たちはお金がない人の気持ちを感じ、彼らに優しくします。イスラームは慈悲の宗教なので、この断食によって私たちは手助けを必要としている人を助け彼らを感じるのです。

断食は貧しい人を思い出して気持ちを察し、食べ物と飲み物を与えるためのものです。しかしもし断食がなかったら、中には貧しさを忘れる人もいるでしょう。だから毎年の断食は、貧しい人に優しく接する必要性を考えさせます。

また科学が断食は体から悪いものを出すのを手助けすることを主張しています。この知識はネットで見れますよ。…

 

要約

イスラームは慈悲の宗教である。

・貧しい人の気持ちを忘れないために断食する。

・断食は健康にいい。

 

2人目

(正則アラビア語っていう固い方のアラビア語で書いてもらえたので訳に違和感が、ってか正則アラビア語がわからないだけですが)

 

私たちは敬虔さと貧しい人の気持ちを感じるなど種々の忍耐を学ぶために断食します。またこの決まった月に断食するのは、この月にクルアーンが神から下されたからです。断食は好きです。

 

3人目

(日本語専攻の学生が日本語で書いてくれました!もうそのまま載せます)

f:id:takashianabadrusmasry:20180529084108j:image

 

〜考察〜

(他に聞いた人の答えも含めて)

だいたいみんな

・貧しい人の気持ちになる

・健康にいい

って言う。

 

〜感想〜

だいぶ長くなるので次回書きます!

 

 

とにかく、エジプト人理解への道は果てしない…

わかんないよこの国のひと(泣)

コミュニケーション手段を、つまり言語を、早く身につけねば…

断食11日目

こんにちは!

このよくわからんブログを見ていただいてありがとうございます。。。与太話にお付き合い下さい。(初学者による初学者のための投稿です。間違い指摘して頂けると助かります。)

 

何から書こうかと思いましたが今イスラーム世界はラマダーン月の真っ只中!エジプトももちろん例外にもれず、街はいつもとは少し違う、ちょっと敬虔な、でもちょっと浮ついた雰囲気が漂っています。

 

ところで、郷に入りては…という言葉がありますね。はい、もちろん私も断食しております、11日目でしょうか。(もちろん改宗してませんよ笑)

 

ということで今日はとりあえず

ラマダーンをざっくり説明して

・多分ありがちな誤解について確認して

ラマダーンの一般的な過ごし方

について書いていこうかなと。

 

で、

イスラーム教徒は何を考えながら断食してるんだろう?とか、

・実際やってみてどう?とか、あと

ラマダーンの断食に対する私の意見

などなどのちょっと核心に近い話を次回の更新で書こうかなと思います。(私の意見、日頃の鬱憤とかで荒れそうですが笑 次回は閲覧注意です。)

 

 

 

では早速ラマダーンとは、なんですがそもそも「ラマダーン」とは「9月」って意味です。

 

今9月ちゃうやんけ

 

ってのが正しい反応だと思うんですが、イスラーム暦は年に約11日ずれるので今年は(エジプトでは)5/17から始まり、来年はだいたい5/6くらいから始まります。

 

単純計算でいくと33年ほどでラマダーンの時期が1年ズレます。

だから夏の灼熱のラマダーンもあれば冬のラマダーンもあり、ヨーロッパなど緯度が上がれば白夜による地獄のラマダーンもあれば逆にすぐ終わっちゃうラマダーンもあるのです。

 

つまりラマダーンは一期一会なんですね(←これテストに出ます)。

 

ちなみに今回は夏至に向けて断食時間が最大値に近づいていくラマダーンです。

 

そして同じ時期のラマダーンを人生で2度ずつ経験します。単純計算で66年。日本の「還暦」ととてもよく似た考えです(←ここもテストに出ます)。ちょっと親近感。

 

そして日中は飲食を断ち、日没から食べまくるのですが、多分ここに誤解が生まれていると思うのですが…

 

日没から食べれるのだから、断食のスタートは日の出からと思ってませんか??なんとスタートは日の出よりもっと早い!!!?

 

f:id:takashianabadrusmasry:20180528082608p:image

 

これはクルアーンアプリの今日のお祈りの時間表なんですが(みんなもアプリ入れてみよう)、

スタートはどこからかっていうとFajr (فجر 夜明けの意)から!!?(これ意外じゃなかったですか?)

 

今日だったらFajrの3:13からMaghrib(مغرب 日没の意)の18:49までの約15時間半の断食でした。(長かった。)

 

これに合わせて生活していきます。そしてラマダーンの夜は家族と共に過ごすのが慣習なので

 

昼間…ゴロゴロ過ごす。(正直お腹減って何もできません)お母さんはご飯を作り続ける。

日没後…家族でイフタール(افطار 最初の食事の意)を食べる。家族でラマダーン期間に放映されるドラマを見ながら団欒。

深夜…1時頃からスフール(سحور 最後の食事の意)を食べ始める。水を多く取るのがポイント。

 

ってのがムスリムの一般的かな。例外もたくさんありますよ。

 

 

 

てな感じのことをね、今日で11日間、明日からもやってます!!

興味持たれた方は時間を調べて是非やられてみては???笑

 

で、メインは次回の投稿なのでよろしければ是非!駄文にお付き合いいただきありがとうございました。。

 

 

 

ブログ始めます!

初めまして。

エジプト留学中のものです。大学3年目を全部休学してやってきて3ヶ月が経ちました。

最近なぜかブログに興味が湧き、使い方とか分からないけど見切り発車で始めてみます。

 

主に書く内容としましては日記。ついつい怠惰に過ごしかねない日々にプレッシャーを与えるため、見よう見まねでブログに晒していこうというものです。

 

でもでもでも、日々の愚痴だけじゃなくて

アラビア語について

とか

イスラームについて

とか

時事問題

とか扱っていきますよ!

 

その辺に興味がある人、読んでくれたら嬉しいな。

ただまだまだ当分の間、独断と偏見と誤訳に満ちた誤情報を流す可能性があるのでそこはご了承下さい。

 

今後よろしく、お願いしまーす。